快速「田んぼアート号」が9/15に運転されます!

近年、各地で盛り上がっていますよね、田んぼアート。田んぼという巨大なキャンバスに色の違う稲を植えることでアートを作り上げるのですが、田植えの時点で見る方向や角度まで計算されて描かれるのには驚きです。そしてその稲の一本一本は、なんと全て人の手で植えられています。そんな田んぼアート文化の火付け役である田舎館村の田んぼアートを観に行くことの出来る臨時快速列車「田んぼアート号」を、今日はご紹介します。

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キハ48形「クルージングトレイン」

田んぼアート号」の運転日

2019年(令和元年)7月15日・9月15日に運転されます。

田んぼアート号」の使用車両・編成

キハ48形気動車「クルージングトレイン」2両編成が使われます。「リゾートしらかみ号」の青池編成として活躍していた車両ですが、新型の「リゾートしらかみ号」青池編成が登場した後は、編成を4両から2両へと短縮した上で、秋田地区の団体列車や臨時列車に活躍の場を移しています。

車両は大きな窓と車端部のフリースペース展望室が特徴です。座席はかなり深くまでリクライニングできるシートが使われています。シート同士の間隔も1,200mmと広いので、前の席の人が席を倒してきても気にならないほどです。

田んぼアート号」は普通車全車指定席で運転されるので、乗車するには乗車券の他に指定席券が必要になります。

田んぼアート号」の運転区間・停車駅

秋田駅弘前駅奥羽本線経由で結びます。

停車駅は、秋田(あきた)駅・土崎(つちざき)駅・追分(おいわけ)駅・八郎潟(はちろうがた)駅・森岳(もりたけ)駅・東能代(ひがしのしろ)駅・二ツ井(ふたつい)駅・鷹ノ巣(たかのす)駅・大館(おおだて)駅・碇ケ関(いかりがせき)駅・大鰐温泉(おおわにおんせん)駅・弘前(ひろさき)駅となっています。

田んぼアート号」の時刻

下り列車:9641D「田んぼアート号」(秋田駅弘前駅

秋田駅 7:17発 → 土崎駅 7:24着/7:25発 → 追分駅 7:31着/7:31発 → 八郎潟駅 7:45着/7:46発 → 森岳駅 8:00着/8:01発 → 東能代駅 8:12着/8:14発 → 二ツ井駅 8:28着/8:28発 → 鷹ノ巣駅 8:40着/8:40発 → 大館駅 8:59着/9:01発 → 碇ケ関駅 9:24着/9:25発 → 大鰐温泉駅 9:33着/9:33発 → 弘前駅 9:46着

上り列車:9670D「田んぼアート号」(弘前駅秋田駅

弘前駅 17:02発 → 大鰐温泉駅 17:13着/17:14発 → 碇ケ関駅 17:24着/17:24発 → 大館駅17:45着/17:47発 → 鷹ノ巣駅 18:02着/18:03発 → 二ツ井駅 18:14着/18:14発 → 東能代駅 18:29着/18:31発 → 森岳駅 18:42着/18:42発 → 八郎潟駅19:00着/19:01発 → 追分駅19:16着/19:16発 → 土崎駅19:22着/19:22発 → 秋田駅19:31着

田んぼアート号」の運賃・料金

田んぼアート号」は快速列車ですが、全車両が指定席で運転されるので、乗車には乗車券の他に指定席券が必要になります。乗車券と指定席券とを合わせた、「田んぼアート号」の乗車料金についてまとめてみました。

弘前駅から田んぼアート駅まで

田んぼアート会場の最寄駅である「田んぼアート駅」までは、弘前駅から弘南鉄弘南線に乗って向かうことになります。一度JRの改札口を抜けて、城東口方面1Fにある弘南鉄道乗り場へは5分程ですが、それから切符を購入して弘南鉄道ホームへと向かうことになるので、15分程の時間余裕を見ておくといいと思います。

田んぼアート号」が弘前駅に9:46に到着した後、10:00に弘前駅から田んぼアート駅までの電車が出ているので、そちらを利用すると田んぼアート駅には10:23に到着します。弘前駅から田んぼアート駅までの料金は430円です。

弘前 田んぼアート
10:00 10:23
10:30 10:53
11:00 11:23
11:30 11:53
12:30 12:53
13:30 13:53
14:30 14:53

田んぼアート駅から弘前駅まで

田んぼアート駅から弘前駅へと向かう路線はローカル線ということもあって、日中は本数が少なくなっています。さすがに6時間も滞在するのは難しいと思うので、早めに弘前駅へと向かって街歩きやショッピングというのもいいと思います。参考までに、日中時間帯の時刻表を作成してみました。

田んぼアート 弘前
12:26 12:49
13:26 13:49
14:26 14:49
14:56 15:19
15:26 15:49
15:56 16:19
16:26 16:49

田舎館村の田んぼアート

会場

田んぼアートは第1田んぼアート(田舎館村役場)と第2田んぼアート(道の駅いなかだて)2カ所で開催されています。

第1田んぼアートは田舎館村役場庁舎内にある田舎館村展望台から観覧することができます。第2田んぼアートは道の駅いなかだて「弥生の里」の敷地内になる、弥生の里展望所から観覧することができます。いずれの展望台・展望所も入館するには入館券が必要になります。

展示内容

毎年テーマを変えて制作されている田んぼアートですが、今年のテーマは第1田んぼアートは「おしん」、第2田んぼアートは「おかあさんといっしょ ガラピコぷ〜」・石アート「車寅次郎」・石アート「美空ひばり」となっています。

無料シャトルワゴン「たさあべ号」

津軽弁で「田んぼへ行こう」という意味の「たさあべ」号が、第1田んぼアート会場と第2田んぼアート会場を無料で結んでいます。定員は9名です。

まとめ

田んぼアート号」が運転される9月15日頃は、田んぼの色づきがどんどん進み、それまで緑色だったキャンバスの背景は黄金色のグラデーションを描いたようになります。夏の見頃の時期とはまた違った楽しみ方が出来るのも、また魅力の一つではないでしょうか。ローカル線のひなびた感じも、どことなく秋の訪れを感じさせるかもしれません。
芸術の秋にはまだちょっぴり早いけれど、ゆったりリクライニングの「田んぼアート号」でのびのびと芸術観賞に出かけてみてはどうでしょう?