快速「やまどりループ」運転

2019年秋の臨時列車として運転される、快速「やまどりループ」の運転日や停車駅・時刻・編成などについてまとめてみました。

上越線の上り線にある勾配緩和のためのループ線にスポットライトを当てた列車となっています。

快速「やまどりループ」の運転日

  • 2019年9月28日(土)
  • 2019年11月16日(土)・24日(日)

快速「やまどりループ」の停車駅

停車駅は以下の通りです。

  • 越後湯沢(えちごゆざわ)
  • 土合(どあい)
  • 湯檜曾(ゆびそ)
  • 水上(みなかみ)

快速「やまどりループ」の時刻

9724M:臨時快速「やまどりループ」(越後湯沢→水上)

越後湯沢(14:03発)→土合(14:43着-14:52発)→湯檜曾(15:07着-15:09発)→水上(15:15着)

快速「やまどりループ」の使用車両・設備

編成

  • 485系6両編成「リゾートやまどり」

高崎車両センター(高タカ)所属の485系6両編成「リゾートやまどり」が使用されます。編成表は以下の通りです。

↑水上

号車

車両形式

区間

所属

1

クハ484-703

越後湯沢-水上

高タカ

2

モハ484-703

3

モハ485-703

4

モハ484-704

5

モハ485-704

6

クハ485-703

↓越後湯沢

設備

  • 普通車全車指定席

普通車全車指定席での運転で、自由席はありません。そのため、乗車には乗車する区間の乗車券の他に指定席券が必要になります。
えきねっと」であれば、運転日の一ヶ月前から座席予約が出来るので、乗車を考えている場合には早めの購入をオススメします。いよいよ完全引退間近とも噂される485系に乗ることのできるチャンスです。

乗り鉄ポイント

ダブルループ

山深い上越国境を少しでも緩い勾配で越えるために、上越線ではループ線が採用されました。1931年(昭和8年)に開通したルート(現在の上越線上り線)では、サミットを挟んで二つのループ線が設けられています。

越後中里駅を出た列車は、すぐに上り20‰の勾配へと差し掛かります。全長237mの第2魚野川橋梁を渡ると列車は第二松川トンネルへと突入。このトンネルの中から半径402mで延々と曲がり続ける第一のループ区間が始まります。第二松川トンネルを出るとちょうど180度向きを変えたところで、左手には下り線が並行しているのですが、高低差があることに加えて、深々と木々に覆われているので、残念ながら車窓からは確認できません。

上り列車は続いて全長1762mの第一松川トンネルへと入っていきます。この第一松川トンネルへと入って少し行った地点が、第一のループ区間の終わり。2kmほどの間に40m近く標高を上げて、ループ線始端部分を通過します。

第一松川トンネルを抜けると下り線が合流してきて、レトロ鉄橋で話題になった「毛渡沢橋梁」を渡り列車は土樽駅を通過します。

土樽駅を出ると、96mの第一魚野川橋梁を渡って全長9702mの清水トンネルへと突入。この清水トンネルは開通した1931年当時では日本最長のトンネルで、新潟県群馬県との県境を一直線に貫いています。この清水トンネルの中で、延々と続いてきた上り勾配は緩い下り勾配へと変わっています。山下りが本格化するのは次の土合駅を出てから、今は一休みといったところです。

清水トンネルを抜けると、列車は土合駅に停車。上り線の土合駅モグラ駅ではなく、地上にあります。上り線の土合駅は標高665m、一方の下り線の土合駅の標高は583mで82mもの高低差があります。

土合駅を出るとまたすぐにトンネルで、ここから20‰での山下りが始まります。全長1541mの第四湯檜曾トンネル、947mの第三湯檜曾トンネルを抜けると勾配は下り3‰へ。半径400mのカーブで左に曲がる辺りに旧湯檜曽駅がありました。この旧湯檜曽駅から少し先に行ったところに第二のループ線の始端区間があり、車窓右手遥か下(高低差45mほど)にはこれから通過する線路が見えるというループ線を実感できるポイントとなっています。全長422mの第三湯檜曾トンネルに入る頃から半径402mのカーブが延々と続きます。途中には124mの幸知橋梁、全長1753mの第一湯檜曾トンネルがありますが、この第一湯檜曾トンネルを抜けるとループ線も終わり。湯檜曾の温泉街が車窓に現れ、列車は片面の簡素なホームの湯檜曽駅に停車します。振り返ると、先ほど通ったばかりの線路や架線柱が上に見えるというなんとも不思議な区間

トンネルを入る前に地図アプリを開いておいて、地形を確認しておくとより一層愉しめることと思います。

おすすめの乗り鉄トレイン

快速「やまどりループ」と合わせて乗り鉄を楽しめる列車をまとめてみました。

快速「やまどりもぐら」

水上駅から越後湯沢駅までは、快速「やまどりループ」の往路にあたる「やまどりもぐら」に乗車するのはいかがでしょうか。「やまどりもぐら」は上越線下り線のモグラ駅である「土合駅」にスポットライトを当てた列車です。越後湯沢駅ではほとんどとんぼ返りとなってしまいますが、485系乗り鉄と割り切って往復乗車もアリかも?

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快速「SLぐんまみなかみ」

快速「やまどりループ」で水上駅へと到着した後は、快速「SLぐんまみなかみ」へと乗り継ぐことができます。

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