男鹿線にSLがやってくる!「DLおが」・「SLおが」運転!他にもイベント盛りだくさん!!

「泣く子はいねがー」「悪い子はいねがー」と大声で叫びながら歩く「なまはげ」の姿を、皆さんもニュースやテレビ番組などで見たことがあるのではないでしょうか? 今回の「DLおが」・「SLおが」は、その「男鹿のなまはげ」が2018年(平成30年)11月29日に「来訪神:仮面・仮装の神々」としてユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念して、秋田(あきた)駅〜男鹿(おが)駅間で運転される臨時列車です。

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2014年に秋田〜東能代で運転された「SLあきた路号」

「DLおが」・「SLおが」の運転日

  • 2019年(令和元年)10月12日・13日

「DLおが」・「SLおが」の運転区間

奥羽本線秋田駅から男鹿線の男鹿駅間での運転です。快速「DLおが」は秋田駅→男鹿駅、快速「SLおが」は男鹿駅→秋田駅での運転となっています。

「DLおが」・「SLおが」の停車駅

停車駅は以下の通りです。

  • 秋田(あきた)
  • 土崎(つちざき)
  • 追分(おいわけ)
  • 二田(ふただ)
  • 船越(ふなこし)
  • 脇本(わきもと)
  • 男鹿(おが)

「DLおが」・「SLおが」の時刻は?

「DLおが」の時刻表

脇本駅では、秋田地区の最新列車であるEV-E801系とホームを挟んで並ぶシーンが見られそうです。停車時間が僅かなのが残念ですが、交流用一般型蓄電池駆動電車という最新技術の電車と蒸気機関車の並ぶシーンは、ここでしか見ることの出来ない取り合わせとなりそうです。なお、復路でも、追分駅で顔を合わせるシーンが見られます。

列車番号

9127

種別

快速

列車名

DLおが

駅名

時刻

秋田

09:00 発

土崎

09:14 着

09:17 発

上飯島

追分

09:29 着

09:41 発

出戸浜

上二田

二田

10:01 着

10:02 発

天王

船越

10:22 着

10:23 発

脇本

10:32 着

10:34 発

羽立

男鹿

10:47 着

「SLおが」の時刻表

追分駅での停車時間中には、秋田地区の最新列車であるEV-E801系と並ぶシーンが見られそうです。交流用一般型蓄電池駆動電車という最新技術の電車と、蒸気機関車の並ぶシーンは、ここでしか見ることの出来ない取り合わせとなりそうです。

列車番号

9134

種別

快速

列車名

SLおが

駅名

時刻

男鹿

14:45 発

羽立

脇本

14:57 着

14:58 発

船越

15:05 着

15:06 発

天王

二田

15:16 着

15:26 発

上二田

出戸浜

追分

15:42 着

15:52 発

上飯島

土崎

16:02 着

16:03 発

秋田

16:17 着

 

「DLおが」・「SLおが」の編成は?

往路はディーゼル機関車(DL)を先頭に12系客車4両・C61型蒸気機関車(SL)の編成で、「DLおが」として運転されます。復路は、逆順でC61型蒸気機関車+12系客車4両+ディーゼル機関車の編成で、「SLおが」として運転されます。

終点となる男鹿駅は行き止まり式のホームとなっており、またSLの向きを変える転車台もありません。そのため、蒸気機関車を先頭にした運転は男鹿駅から秋田駅へと向かう復路のみとなっています。男鹿行きの「DLおが」はディーゼル機関車けん引で、SLは編成の一番後ろでぶら下がり状態となります。

「DLおが」・「SLおが」の注目ポイント!

なんといっても、男鹿線蒸気機関車が走行することです。男鹿線から蒸気機関車が引退したのは1972年10月のことですから、今からもう47年も前のことになります。それ以来、男鹿線では一度も蒸気機関車は運転されていません。47年ぶりです。47年。

国鉄時代の男鹿線では、線路の規格が低いために、軽量小型のC11型蒸気機関車が運転されていました。しかしながら、今回男鹿線を走行する予定の蒸気機関車は、大型のC61型蒸気機関車となります。これまでに男鹿線に一度も入線した事がないC61型蒸気機関車が運転されるとあって、蒸気機関車ファンの注目度も高いようです。

JR東日本秋田支社のイベント列車で、それも「なまはげ」の名を冠する列車ですので、列車にも「なまはげ」が乗車して迫力あるパフォーマンスを見せてくれることと思います。過去の秋田支社のイベント列車でも、「なまはげ」は常連のお客さん(?)となっているので、今回も期待したいところです。快く記念写真にも応じてくれるはずですので、男鹿のなまはげ文化に気軽に触れることができる列車になるのではないでしょうか?

DL&SL試乗会

JR東日本秋田支社では、2019年(令和元年)10月12日・13日の「DLおが」「SLおが」営業運転に先立って、「DL&SL試乗会」を2019年(令和元年)10月10日に開催するとの発表がありました。

営業運転には、全国各地から鉄道ファンが詰めかけることが予想されていますが、この「DL&SL試乗会」は応募資格を秋田県内在住の方のみに限定することで、地域の方でも気軽に乗車することが出来そうです。本運転は鉄道ファンの方が大勢乗車して、独特のピリピリとしたムードになるでしょうから、こういった地域限定の乗車体験イベントがあるのはいい取り組みだと思います。

募集期間

2019年(令和元年)9月6日(金)9時00分〜9月16日(月)23時59分となっています。

募集人数

Aコース・Bコース共に240名で、合計480名です。

応募資格

秋田県内に在住の方限定となっています。

応募方法

こちらの特設ページから、必要事項を入力の上応募ができます。応募に際しては、注意事項をよく読んでおきましょう。

www.jreast.co.jp

 DL&SL試乗会の運転日・運転区間・時刻

運転日は2019年(令和元年)10月10日(木)となります。

試乗区間は2コースに分かれています。Aコースでは秋田駅を9時00分に発車して、男鹿駅に10時47分に到着する「DLおが」の試乗コースです。こちらのコースでは、先頭にはディーゼル機関車(DL)、編成の最後尾に蒸気機関車(SL)が連結されます。

Bコースでは男鹿駅を14時45分に発車して、秋田駅には16時17分に到着する「SLおが」の試乗コースです。こちらはAコースとは逆で、編成の先頭には蒸気機関車(SL)が連結され、最後尾にディーゼル機関車(DL)が連結されます。

DL&SL試乗会の応募に当たって気をつけておきたいところ

試乗する区間以外の乗車券は自分で用意する

DL&SL試乗会での各コースの乗車料金については無料ですが、試乗会区間以外の乗車券や宿泊費については各自で用意しなければなりません。例えば、Aコースのみ乗車して、帰りは男鹿線普通列車秋田駅へと戻るような場合には、男鹿駅から秋田駅までの乗車券が必要になります。10月1日の増税前の男鹿駅から秋田駅までの運賃は760円です。また、日中時間帯の男鹿線は、概ね1時間30分に1本となっているので、その点にも注意が必要かと思います。

DL&SL試乗会の乗車プラン

秋田駅を起点にして、DL&SL試乗会へと参加するお出かけプランを立ててみました。

Aコース(秋田→男鹿)に乗車する場合

Aコースは秋田駅を9時00分に出発します。本番の運転時と同様であれば、車両センターからの「DLおが」の回送は8時37分に秋田駅へと入線してくるので、それまでには到着しておきたいところです。

秋田駅 9:00発 →(DLおが試乗:Aコース)→ 男鹿駅 10:47着

男鹿駅 12:16発 →(男鹿線普通列車:キハ40系)→ 秋田駅 13:14着

Bコース(男鹿→秋田)に乗車する場合

秋田駅 12:08発 → (男鹿線普通列車EV-E801系) → 男鹿駅13:06着

または、

秋田駅 13:38発 → (男鹿線普通列車:キハ40系) → 男鹿駅14:33着

男鹿駅 14:45発 → (SLおが試乗:Bコース) → 秋田駅 16:17着

 

10月14日は鉄道の日!関連イベントも開催されます!

あきた鉄道ふれあいフェスタ2019 in 秋田駅

こちらは鉄道メインではなく、より地域密着形のにぎわい創出イベントとなっています。秋田駅東口のイベント会場にて、2019年(令和元年)10月14日10時00分から15時00分まで様々な催し物が企画されています。主なイベントの内容については、以下のとおりです。

あきた鉄道ふれあいフェスタ2019 in 秋田車両センター

「DLおが」・「SLおが」運転日の翌日、2019年(令和元年)10月14日には、秋田駅四ツ小屋駅との間にある秋田車両センターにて、「あきた鉄道ふれあいフェスタ2019 in 秋田車両センター」が開催されます。開催時間は9時30分から15時00分まで(最終入場は14時30分)です。主なイベント内容は次のとおりです。

  • 「DL&SL構内回送」乗車体験
  • 種車両展示(E6系電車、あきたクルーズ号、EF81形電気機関車等)
  • ミニSL車両展示
  • 運転シミュレータ体験
  • 構内運転士用シミュレータ体験
  • 車両清掃体験
  • スタンプラリー
  • プラレール展示
  • 飲食販売
  • 鉄道グッズ等の販売
  • 特製掛け紙駅弁の販売
「DL&SL構内回送」乗車体験イベント

今回の目玉イベントとして、「DLおが」・「SLおが」に使用された編成を使って、構内回送列車への乗車体験があります。「DL&SL構内回送」乗車体験は、秋田駅秋田車両センターとの間を1往復するもので、午前中のAコースと午後のBコースで各コース200名の参加応募式となっています。

Aコースは往路が、秋田駅9時48分発で秋田車両センターには10時25分の到着。復路は秋田車両センター11時45分発で、秋田駅には12時17分着となっています。

Bコースは往路が、秋田駅12時39分発で秋田車両センターには13時10分に到着。復路は秋田車両センター14時35分発で、秋田駅には15時07分に戻ってくる行程となっています。

どちらのコースも秋田車両センターについてから、1時間20分ほど時間があるので、あきた鉄道ふれあいフェスタに参加しようと思っている方は、まずこちらの「DL&SL構内回送」乗車体験に応募してみるのもいいかもしれませんね。

www.jreast.co.jp

種車両展示やシミュレータ体験

もちろん車両センターの公開イベントの醍醐味といえば、間近で様々な車両を見ることではないでしょうか? このあきた鉄道ふれあいフェスタでも、E6系こまち、あきたクルーズ号、EF81形電気機関車など、秋田地区で活躍している車両を見ることができます。

また、電車の運転士さんの養成に使われている運転シミュレータ体験や構内運転士用のシミュレータ体験、さらには車両清掃体験など様々な体験イベントも企画されているようです。いずれも、車両センターの公開イベントでないと体験することは出来ませんから、鉄道の現場がどのようになっているのかを知るいい機会になるのではないでしょうか。